最後に、早押し機本体と正誤判定を同じケースに入れた場合の購入リストを挙げておきます。
品名 | 型番 | 単価 | 個数 | 金額 | 備考 |
基盤(本体) | HA-808 | 3850 | 1 | 3850 | 5500円出せば組立済のものが届きますが、今回の用途ではLEDを外すことになるのが却って面倒な可能性もあるので、素直に自分で組み立てることを前提とします。 |
ケース(本体) |
PF18-5-12 |
869 |
1 |
869 |
「工作のしやすさ」「内蔵スピーカーの選択肢が広くなる」といった理由で、ワンサイズ大きい【PF20-6-13】の方がいいかもしれません |
ケース(解答者) |
SW-65B |
132 |
8 |
1056 |
|
トグルスイッチ (2回路) | 1MD1-T2-B1-M1-Q-N-S | 100 | 1 | 100 | 「1着のみ&〇×時同時リセット/3着まで」の切替に使います |
トグルスイッチ (1回路) | 1MS1-T2-B1-M1-Q-N-S | 80 | 1 | 80 | 電源スイッチとして使用します。 ※前項(4)に掲載した写真では、手持ちからこちらのプッシュスイッチを使用しています。 個人的な好みとして、「トグルスイッチで上下どちらを向いているか」「プッシュスイッチで凹んでいるか出っ張っているか」といった具合に、電源スイッチは視認できたほうがいいかな、と考えます。 その意味では、ちょっと単価が高くなるのと、配線に一手間加わりますが、LED付きのこれを使うのもアリです。 |
LED(定電流) (5個入り) | OSR5PA5A31A-CRLED16 | 90 | 2 | 180 | 解答者8つとも、今回は全て赤としてみます。 |
拡散キャップ (50個200円) | OS-CAP-5MK-1 | 200 | 1 | 200 |
LEDの光は直進するため横からは見えにくくなりますが、このキャップを付けることで解答者以外のスタッフや観客にも見えやすくなります。 なお、光った際にLED自体の色が透けていくので、キャップの色は白に統一することとします。 また、透明な接着剤(100均のでいいとおもいます)で付けることになりますが、塗って乾燥するまでにしっかりくっつけないと、後から意外に抜けやすいので注意です。 (今回使用するLEDで拡散キャップが無い光が直接目に入るとあまりよろしくありませんので…) |
5mmLED用薄型ブラケット(10個100円) | こちら | 100 | 1 | 100 | 解答者用のLEDを固定するのに使用します。 |
ブラケット入りLED | (緑・黄・赤) | 100 | 3 | 300 | 着順表示用です。 判りやすくするため色を変えます。 リンク先のものは2つワンセットのものですが、明るさなどからこちらを選択しています。 |
ミニDINソケット(4P) | DI-6795-4 | 150 | 2 | 300 | 他の本体とS端子ケーブルで繋ぐのに使います。 ここでは一応17人以上でもプレー((=3枚接続)する可能性を考慮し、ソケットは2つ付けておくこととします。 |
ステレオミニジャック | MJ-074N | 65 | 16 | 1040 | 解答者用ボタンが8人分。これが本体側と解答者側で2倍必要です。 「ケーブル部分を先に作ってからケースに固定する方が作業がやりやすいだろう」ということで選択していますが、解答者側の方はこちらのタイプでもいいかと思います。 (本体側は配線後にパネル取り付けしないと難しいです) |
モノラルミニジャック(SW付) | MJ-355 | 60 | 1 | 60 | 普段は内蔵スピーカーからの出力で、外部のスピーカーにも繋げられるようなスイッチ付きのものを用意します。 |
ステレオケーブル(3m) | SS-30 | 180 | 8 | 1440 | 本体と解答者用ボタン×8を繋ぎます。 端の方の解答者のことを考えると、長さは5mを混ぜたり、延長コードを予め用意しておくのもアリかと思います。 |
プッシュスイッチ (正誤) | PH-M2RR1S1 | 788 | 1 | 788 |
正誤判定用に「音を出す」「リセット」の2回路を同時に作動させるための二極双投のものです。 キャップを赤と白としています。 なお、今回は「ピンポン」の方は仕組み上、二極(Comに加え、NCとNOの両方があるもの)が条件になります。 (単極双投というのは多分無いとは思いますが) |
PH-M2RW1S1 | 788 | 1 | 788 | ||
プッシュスイッチ (リセット・順位切替) | PH-M1RK1S1 | 515 | 1 | 515 |
リセット/順位切替用です。(例示はキャップの色違い、黒と青です) 正誤と同じシリーズの単極を使用します。 (その辺りにこだわりが無ければ、解答者用ボタンと同じ安いものでも構わないかと) |
PH-M1RB1S1 | 515 | 1 | 515 | ||
プッシュスイッチ (解答者) | DS-193 | 165 | 8 | 1320 | |
DCジャック(2.1mm) | MJ-10 | 40 | 1 | 40 |
ACアダプタを繋ぎます。 |
ACアダプタ(6V) | AD-A60P180 | 580 | 1 | 580 | リレー基板を使用して電球で表示することは無いものとして、6Vを選択しました。 将来的に拡張を考えるのであれば9Vになります。 ただし、乾電池は電源の無い外での使用を考慮してのものですので、電球をつかうはずも無いので6V=4本で充分でしょう。 もちろん、外で使用することを考えなければ電池ボックスとバッテリースナップは不要です。 |
電池ボックス(4本、Bスナップ) | BH-341-2B | 60 | 1 | 60 | |
2.1mmDCプラグ付バッテリースナップ(縦型) | こちら | 60 | 1 | 60 | |
φ40 取りつけ金具付きスピーカー | KP-S501 | 220 | 1 | 220 | 取り付けやすさと、HA-808と同時に共立エレショップで注文可能(通販の注文先を絞ることで送料を減らす目的)ということで、ここではこちらを例示しました。 どちらにせよ、大教室以上の大きな会場では外付けスピーカーに接続する前提です。 スピーカーの選択については前項も参照ください。 |
ピンヘッダ1×40 | PH-1x40SG | 35 | 1 | 35 |
直接コードを基盤にハンダ付けするより、ピンヘッダーをハンダ付けし、ジャンパーケーブル(メス)を挿すことで取り付け(と、取り外し)作業を容易にします。 今回はニッパーで必要分だけ切り取っていくタイプのものを選択しました。 ※特記が無ければ2.54mmピッチのものと思ってよいかと思います。 ジャンパーケーブルは20cmのものを半分のところで切って10cmもあれば解答者用ボタンへのステレオジャックは付けられますし、長いものが必要であればカットする場所を変えればいいかと思います。 ※「解答者用ボタンのLED8端子×2本」、「順位表示LED3つ×2本」、「順位切替とリセット、共通のGND(-)で3本」使用します。こちらはカットして半分ずつ使うことになります。 ※上記に加え、連結・増設用のS端子で1端子について4本、計8本使用しますが、2.54mmピッチだとS端子側が非常に抜けやすくなります。 (ピンも若干曲げて広げることになります) 入手できれば2.0mm~2.54mmの変換を使う、もしくは2.0mmのジャンパケーブルを入手して2.54mmのものとハンダ付けしてしまう方がいいかと思いますが、ここでは「ホットボンドで固める」という強引な手段を執るものとして計算します。 |
ジャンパー ケーブル メス-メス 20cm (40p) | こちら | 180 | 1 | 180 | |
ダブルコード(0.2sq、4m) | こちら | 340 | 1 | 340 | 2本のコードの色が異なり、(+と-の)区別がつきやすいものにしておいた方が配線時に楽です |
ネジ・ナットセット(M3、96個入り) | こちら | 439 | 1 | 439 | ネジ・ナットは基板×2とスピーカーの取付に 中空スペーサーは基板とケース底面の間にスペースを確保するために使用します。 |
中空スペーサー(M3, 高さ5mm、10個) |
こちら | 148 |
1 |
148 | |
ロジックIC (6インバータ) | TC4069UBP | 30 | 1 | 30 | HA-808でも押した音を作るのに使われているICです。 これで「ピンポン」の音に加え、「ブー」の音も作ります。 |
ICソケット | 14ピン | 25 | 1 | 25 |
上記のICを直接ハンダ付けしても良いのですが、ソケットを使用しておくことにします。 リンクは丸ピンソケットですが、板バネソケットでも問題はありません。 |
オーディオパワーアンプIC | TA7368PL | 60 | 1 | 60 |
今回使用する、音を増幅するアンプです。 左記のリンク先では同等品の「TA7368PG」になっていることもあるようですが、問題ありません。 |
アルミ電解コンデンサ | 470μF | 10 | 1 | 10 |
1μFの2つについては、NP(無極性)または積層セラミックコンデンサでも構いません。 |
100μF | 10 | 2 | 20 | ||
1μF | 10 | 2 | 20 | ||
積層セラミックコンデンサ | 0.1 μF(104) | 15 | 2 | 30 |
2.54mmピッチのものと、5mmピッチのものがありますが、5mmの方を選んでおきます。 (2.54mmでも何とかなりますが、作成時に1箇所、注意点が発生します) |
0.01μF(103) | 15 | 5 | 75 | ||
カーボン抵抗 | 1MΩ(茶黒緑金) | 80 | 1 | 80 | カーボン抵抗のような少額の商品を通販で購入する場合、注文数の単位(n本ずつ)、もしくは注文最少数(最低n本以上)が決まっていることが多いです。 リンク先の共立エレショップの場合、20本単位のため、左表では1本4円×20本=80円で計算しています。 実際に必要なのは1MΩが3本、100kΩが4本で、それ以外が1本ずつです。 (東京・秋葉原の千石電商あたりに行けるなら、必要数だけ購入できたりするのですが) なお、今回は安さを優先して小型カーボン抵抗 1/4Wへのリンクを張っています。 また、HA-808からの音声出力時に1KΩと10Ωの抵抗を使用することになっていますが、この回路は正誤判定基板側の空いている部分に組み込んでしまう前提で、1KΩのものは省略しています。 ※抵抗は直列なら単純に足し算です。25kΩでも24kΩでもそこまで変わらないと思いますので |
120kΩ(茶赤黄金) | 80 | 1 | 80 | ||
100kΩ(茶黒黄金) | 80 | 1 | 80 | ||
82kΩ(灰赤橙金) | 80 | 1 | 80 | ||
68kΩ(青灰橙金) | 80 | 1 | 80 | ||
47kΩ(黄紫橙金) | 80 | 1 | 80 | ||
24kΩ(赤黄橙金) | 80 | 1 | 80 | ||
150Ω(茶緑茶金) | 80 | 1 | 80 | ||
10Ω(茶黒黒金) | 80 | 1 | 80 | ||
スイッチングダイオード | IN4148 | 100 | 1 | 100 | リンクの商品は50本入りですが、実際に使用するのは4本です |
ユニバーサル基板 | 片面ガラスCタイプ 72×47mm (2.54mmピッチ) | 60 | 1 | 60 |
正誤判定用基板のICや抵抗などの部品を載せる基板です。 回路が書かれているわけではないので、抵抗等の余った足を折り曲げたり、切り取った分を足したりして、自分で必要な回路を繋げていくことになります。 |
ターミナルブロック | 小3ピン縦 | 30 | 2 | 60 | ボタン/電源/スピーカーなどとの接続に使用します。 (HA-808で、ボタンの部分で使っていたやりかたです) ピンヘッダーとジャンパーケーブルを使用してもいいのですが、前述の内部の高さによる物理的干渉の理由から今回はターミナルブロックを使用します。 左表のリンク先は青色ですが、秋月電子では黒や緑の色違いも用意されているので、区別が付きやすいように色違いを買っておくのもアリです。 (大きさや形状には注意してください) |
小2ピン縦 | 20 | 4 | 80 | ||
ボリューム (Aカーブ) | 500Ω | 89 | 1 | 89 | 秋月電子でTA7368を使用したアンプキットが販売されているのですが、ここで使われている基板上のボリュームが500Ωでしたので、それに合わせてみました。 リンク先の共立エレショップで販売していた500Ωのモノがローレット加工タイプだったので、ツマミもそれに合わせます。 |
ボリュームつまみ (ローレット) | こちら | 20 | 1 | 20 |
上表の合計は17002円となりました。
(工具、はんだ、ホットボンドなどは含まれていません)
本体と正誤判定ボックスを分けていたこちらの記事では22940円でしたから、一体化することでACアダプタやアンプが1つに減らせた分ということになるでしょうか。
工作自体の難易度がかなり上がる選択肢ですが、これまでの組み立てで自信の付いた方は挑戦してみても面白いかと思います。
正誤判定音の出力基板を自作する稿は以上となります。
再三となりますが、『教務事務の軽減』管理人様にはこの場を借りて改めて厚く御礼を申し上げます。