【2019/05/14追記】
本体と正誤判定ボックスの接続方法について、本稿とは別のやり方を考察しましたので、比較検討してみてください。
1枚(8人以下)のときしか使えないとはいえ「せっかくある3着迄の判定を使わないともったいない」という方は、以下の点を変更します。

【HA-808本体】
  • 順位判定用の[RANK]のところにはタクトスイッチは取り付けず、代わりにコードをハンダ付けし、(リセット用とは別に用意した)モノラルジャックに接続します。
    • ケースに固定した後からは出来ませんので、本体基板作成時までに決める必要があります。
    • 基板の裏のプリント配線を見れば判りますが、4つあるタクトスイッチ用の穴のうち、解答者用ボタンを下に置いたときの左上と右上の穴にコードを差し込み、ハンダ付けします。
  • 1~3着を示すLEDも基板には直接付けず、コードを使ってケースの外側まで持ってきた方が判りやすくなります。
    • これもハンダ付け前に決めておかないと跡からやり直しは難しくなります。
  • 蓋を開けていちいちJP1に短絡ソケットを差し込んだり外したりするのも面倒ですし故障の元になりますので、これも2.54mmヘッダーピン用Iケーブル(メス-メス)を(半分に切ったものを)ケースの側面まで伸ばし、電源と同様のトグルスイッチを取り付けて外から簡単に切り替えられるようにしておきます。
    • これもヘッダーピンを付けず、最初からケーブルをハンダ付けする手もあります

【正誤判定用ボックス】
説明書にありますが、【HA-808】の3着(迄)判定は、2名または3名が解答ボタンを押した段階で[RANK]ボタンを押すと、順に1着→2着(→3着)→1着が光る…という作りになっています。

ということは、正誤音を○×ピンポンブー等で独立して出している場合は単に予備の解答者用ボタンを繋げばよいのですが、正誤音とリセットを同時に出来るようにしていた場合、「誤答判定ボタンを押して次の人へ解答権を移動させようとしたら、同時にリセットが掛かって判らなくなった」という事態が発生します。

そこで、正誤判定用ボックスに「順位切替」のコードも接続できるようにした上で、「正解」と「誤答」を押したときに「同時にリセットをするか、しないか」を切り替えられるようにすることを考えます。
DSC_0312


DSC_0379
本来はちゃんとした回路図を書くべきなのですが、とりあえず↑の写真でやりたいことは判って頂けるでしょうか?(黒い四角はコードを引っかけてハンダ付けする部分です)
  • 順位切替のボタンと接続用コネクタ(上記写真ではRCA)は普通に繋ぐ
  • リセット用ボタンも普通に接続する。
    (上記写真では3.5mmミニジャックとRCAどちらも使えるように両方を繋いでいます)
  • リセットボタンから正誤それぞれのボタンへ延ばしていたケーブルをトグルスイッチに繋ぎ(リセットボタン~スイッチは1本で共用)、スイッチのもう一方から正誤それぞれのボタンへ繋ぎます。
これにより、「1着判定のみの時は同時にリセット」「3着までの場合は正誤音だけ鳴らし、順位切替とリセットは別々に行う」という処理が可能になります。

なお、「リセットと順位切替でモノラルを2本繋ぐようなら、ボタンとLEDみたいにステレオ1本で代用できないか?」と考えてしまいそうですが、これをやると回路がショートして誤動作(というか、確実に動かなくなります)及び故障の原因となりますので、おとなしくモノラル2本で我慢しましょう。

【2019/02/13追記】
しかし、回路図をよくよく見ると、「リセット」と「順位切替」のボタン、それぞれ片方は同じG=グラウンドの回路に繋がっているわけで、ちゃんとやればステレオ1本でいけそうなことに気付きました…。筆者は今更作り直そうとは思いませんが、これからやる方は「ボタン端子の接続にLEDとボタンのコードを1つのステレオジャックに繋げる」やり方を参考にトライしてみるのもアリかもしれません。ただこの場合、「○×音は置いておいて、予備のボタンをリセット/順位切替に使う」というやり方を諦めることになります。

→【2019/05/14再追記】実際にやってみました


「どっちがどっちか判らん」というのを避けようと思ったら、モノラルでは無くRCAを使って色で区別するという手もあります。 (これはこれで9名以上の連結時のコネクタと間違える可能性はありますが)

DSC_0375DSC_0376
こちらは筆者が3着判定に対応させたVer.として製作した2枚目です。
  • 着順表示のLEDは感覚的に判るよう、信号色(緑→黄→赤)にしてみました。
    分かりさえすれば全色赤でも構わないと思います。
    また、このLEDについては解答者用とは異なり単に位置を延ばしただけなので、定電流LEDを使ったり、間に新たに抵抗を挟んだりはしなくてよいと考えます。
  • 「1着⇔3着迄」切替のスイッチの分、2(または3)枚目への連結端子を2組とも作るスペースが無くなったため、1組は反対側に延ばして設置しました。
  • 正誤判定音ボックスを使用するため、リセットはモノラルとRCAの両方、着順切替はRCAのみとしました。
    一応、連結とは見分けが付くように緑と青にしておきましたが、却って判りにくかったかも(ケーブルは赤白になるため)

品名単価個数金額備考
トグルスイッチ80
2
160
本体側で「1着のみ/3着まで」、
正誤判定側で「正誤と同時リセットするか」の切替に使用します。
プッシュスイッチ(単極・モーメンタリ・青)
450
1
450「順位切替」用のボタンです。
色は区別が付けば何色でも構わないと思います。
RCAジャック
(赤)(白)
60
4
500
RCAの場合は「区別が付けやすい」「赤白1本で本体と接続」、3.5mmミニジャックの場合は「1組分付け足すだけ」「正誤判定ボックスが壊れたとき、とりあえず予備の解答者用ボタンで代用可能」という利点があります。

最初から3着判定を考えるなら3.5mmミニジャックを付けずRCAだけにしておくという手もありますが、「予備のボタン」が使えない点のリスクが怖いですね。

なお、3.5mmミニの方のケーブルは勿論モノラルでいいのですが「ステレオでも動く」「むしろステレオの方が入手が容易(100円ショップにある)」「価格差が殆ど無い」「混ざって解答者の方に使うと面倒」といった理由からステレオで揃えておくこととします。


※(2018/06/14)3.5mmミニモノラルジャックについて、当初の記事ではこちらを掲載していましたが、ステレオケーブルが使えないときがあることが判ったため、こちらの足が2つの方に差し替えます。申し訳ありません。
RCAケーブル(赤白・2m)
260
1
3.5mmミニ
モノラルジャック(パネル取付型)

75
2
360
3.5mmステレオミニケーブル(3m)
180
1
合計

1080 ※従来の3.5mmミニジャックによる「リセット」に加え、RCA2つ(「リセット」「順位切替」)を追加する方針で計算しています