当Blogでは、押したときの音や○×音は100均で購入する外付けスピーカーに繋ぐように設計しています。
これは
- スピーカーを内蔵するとスペースを取られる
- (当初はアンプを付けるつもりが無かったので)音の大きさは外付けのスピーカーの方で調整すればいい
(大きくするのは勿論、徹クイ(今やるのかな?)で小さくする必要が出るかもしれないし) - 一応、大会や学園祭で、会場のちゃんとした音響に繋ぐことも考える
しかし、アンプを付けてボリューム調整できるようにしたのであれば、スピーカーも内蔵してしまった方が(スピーカーを持ち運び、取り付ける)手間が一つ減ることも確かです。
というわけで、スピーカーを内蔵し、かつ、外部出力時には内蔵スピーカーはオフになり、外部のみに信号が行くように考えてみましょう。
(イヤホンやヘッドホンを差すと、通常のスピーカーからは音が出なくなる、アレです)
たとえばこの製品、「モノラルなのに、なんで足が3つあるんだろう?」という疑問が出るかと思います。これをのぞき込んでみると、②についているバネが伸びていて、③と繋がっていることが判ります(中の写真)。 |
ここにプラグを差し込んでみると、プラグに押されることによってバネが縮み、③が②と離れていることが判ります。
つまり、この製品の場合、早押し機またはアンプからは①(GND、マイナス)と②(信号)の足にコードを繋ぎ、内蔵するスピーカーには①(GND、マイナス)と③(信号)の足にコードを繋ぐことになります。
これにより、通常は②と③が接触しているため内蔵スピーカーから音が出て、プラグを挿したときは③が切り離されるため、外部スピーカーからのみ音が出て、内蔵スピーカーからは出ない、ということになります。
※なお、この製品の場合、②の足の当たる場所のせいか、当Blogで取り上げたセリアで売っているスピーカーだと音が出ませんでした。
モノラルジャックにステレオプラグを挿して音が出るかは、ジャック・プラグ双方の相性などによることがあります。
一方、スピーカーの方はどんなものを選べばいいでしょうか?
大きなものではケースに入りきらないか、入ってもスペースを圧迫しますし、他にも「どうやって固定させるか」という問題もあります。
(あ、性能については「(出力が小さすぎて)音割れで不快にならない程度でとにかく音が出れば良い」ということで、100~200円程度のもので十分かと思われます。うっかり音楽を聴く用のスピーカーの棚を見てしまうと万単位になってしまいますので…[HA-808]の説明書には「8Ω、0.3W以上」と書かれてますね)
とりあえず、筆者が秋葉原を回って適当に買ってきてみたのは以下のようなものです。
(使用例) |
(通販はこちら) ノートPC等に使われるタイプのスピーカーです。 横23mmと、スペースを考慮する必要は殆ど無く、固定方法も「既に取り付けられている両面テープで貼る」とお手軽ですが、何分小さいため、ちょっと大きな音を出そうとすると割れてしまいます。 実際の音(○×音)はこちら |
(使用例) |
(通販はこちら) 大きさも40mm×20mm×8mmと小さく、厚さも薄いため、スペースは取りません。 ※写真の(使用例)の上の方は、早押し本体と○×音を「PF20-6-13」へ一緒に格納したものです。ネジが8つ見えているのは、このスピーカーを「押した音」「○×音」のそれぞれで1つずつ、計2個使用したためです。 ※なおそのネジですが、電子工作キットの基盤の固定用の穴が大抵M3のネジの大きさになっている([HA-808]もそうです)のに対し、このスピーカーを止めるためのネジはM2と細いタイプになるので、別に用意する必要があります。 ただ、大きさのためか、これも静かな会議室や教室で出す程度の音なら十分かと思われるのですが、先日会社の忘年会(?)で使用した際、ボリュームを上げるとかなり割れてしまいました…。 実際の音(○×音)はこちら |
(使用例) | (通販はこちら(スピーカー)とこちら(ホルダー)) 一般に電子工作で使われる普通のスピーカーはこのタイプかな…と思われます。 どうやって固定しようか…と思っていたところ、ホルダーも売っていたので試してみました。 ※後ろの出っ張りにはめ込むタイプのため、スピーカーも指定されている物をセットで購入しています。 ※ネジ穴はM3なので、基盤と同じ大きさのネジとナットで固定可能です。 既に出来上がっている物に後から取り付けようとすると、蓋の内側ぐらいしかスペースが無かったので、3枚目の写真のような感じになりました。 一から作るのであれば、4枚目の写真のように横向きに取り付ける手もありますが、パーツの設置設計の変更が必要になります。 (この例では電源のジャックとスイッチを反対側に持って行っています) また、大きさが直径50mm前後となっているため、当Blogで例示している100均のものでは無く、こちらで紹介したケースを使用する場合、最も適切なサイズと思われる「PF18-5-12」だと、横向きにするには高さが足りません。(高さが同じ50mmなのはケースの外を図った数値なので、設置する内側はケース自体の厚さの分だけ小さくなるはずですので) 一方、ホルダーを引っかける出っ張りの厚さの分、ケース上部に固定するにも、基盤やケーブルに干渉しないように配置を考える必要があります。 なお、この記事を書くのに検索していたら、他ならぬ共立エレショップでこのような留め具を取り扱っているのを見つけまして…。これならもう少し小さなサイズのスピーカー(あるのか?)でも使えそうです。 実際の音(○×音)はこちら |
(そもそも、それだけ大きな音を出したい=大会や学園祭だと思われるので、ホールや講堂といった会場の音響に外部出力で繋げばよいわけで)
もっとも、このタイプのものがあまり置いてなさそうので、探すのが面倒ではありますが…。
【2019/12/26追記】
当blogでは、一つのケースに[HA-808]を1つ格納し、9人以上でプレーする場合は2個作成して連結する設計としています。
このとき、その2個両方にスピーカーを内蔵すると、当然ながら両方から押したときに音が出ます。これが同じ音ならいいのですが、[HA-808]は押したときの音の高低を調節出来るようになっているため、完全に同じ調整をしていないと、不協和音みたいな感じになりかねません。
両方にアンプ・ボリューム・スピーカーを内蔵しているようなら、片方の音量を0にすればいいのでしょうが、最初からサブの方は外部出力のみ、という設計にしたほうが良いかもしれません。
(イヤホンを挿しておくという手もありますが、何か本末転倒というか)
【2020/01/30追記】
別項でも書きましたが、[HA-808]本体の動作時の電力は15mAと小さいですが、音を大きくするためのアンプの方が(繋ぐスピーカーにもよりますが)、それなりの電力を必要とします。
(例えば、MA-386なら12V4Ωで140mA、MA-2380KITなら12V4Ωで700mA)
このため、アンプも繋いだ本体を数珠繋ぎにするとACアダプタの使用量を超える可能性があることに充分気をつけてください(特に乾電池での動作時は発熱等の危険性が出てきそうです)。
まぁ、10枚も繋いでみるような人は筆者ぐらいだと思いますが…。
【2021/03/18追記】
ネジ穴つきのスピーカーユニットで、今回使用するケースに入りそうなものを共立エレショップのリストに見つけましたのでリンクしておきます。
ネジ穴つきのスピーカーユニットで、今回使用するケースに入りそうなものを共立エレショップのリストに見つけましたのでリンクしておきます。
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