後から「実はこうすればよかったんじゃ…」と思い立った案を各所に追記してきましたが、書きっぱなしなのもアレなので、10連休を使って実際にもう1枚[HA-808]を組み上げてみました。

その際同時に試してみた「ボタン端子をちゃんとしたケースにする」は関連する別項に追記、「音声をモノラルからステレオに」は新規エントリを立てましたので、この項では本体-○×判定ボックスの接続を扱います。



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「リセット」と「順位切替」で赤白それぞれのRCAを使い、かつ○×判定boxを使わないでリセットだけ行うためにモノラルジャックも作る…というのは手間なので、「ボタンとLED」をステレオジャック1つにまとめたのと同様、これらも一緒にしてしまえないか、と考えました。


上の写真は[HA-808]基板の裏です。上のピンクの囲いがリセット、緑の囲いが順位切替のボタンの接続先ですが、よく見ると黄色の丸で囲んだ方は基板パターンが繋がっていることが分かります。(ひっくり返して4×2のピンのところを見ると、「G」=グラウンドの流れですね)


ということで、ステレオ端子のスリーブに黄色のどちらかを、リングに順位切替(の黄色で囲っていない方)、チップにリセット(の黄色で囲っていない方)を接続すれば、ステレオケーブル1本でこれらを繋ぐことが可能になりそうです。


 ※リングとチップは逆でも良いのですが、後述の理由により「解答者用ボタン端子」でいうところの【ボタンを繋ぐ方=リセット】【LEDを繋ぐ方=順位切替】としておきます。


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このように、RCA×2、モノラル×2と、4つのジャックを作っていたところを、ステレオジャック1つで済ませられるようになりました。


しかし、○×判定ボックスを使うときは良いのですが、例えば「8人分×2台連結して使っているが、これをを分割して別々の部屋で企画をするが、判定ボックスは1つしかない」ようなときを想定すると、これまでは予備の解答者用ボタン(2つ)を使ってリセット(と順位判定)を行えていたものが、当然ながらリセットしか出来なくなります。


また、3着判定を諦めたとしても、解答者用ボタンを繋いだ場合「LED部分が繋がっている=順位切替ボタンが常に押しっぱなしなのと同じ」ということになってしまうのはあまりよろしくないような…(試してみると、「3着までモード」だとやはり挙動不審になります。「1着のみモード」の場合は特に問題なくリセット出来てるようには思えますが…)。


というわけで、念を入れようと思う場合、本体側の「1着のみ/3着まで」を切り替えるトグルスイッチを1回路2接点のものから2回路2接点のものに変更し、1回路はモード切替、もう1回路は順位切替の信号線からステレオジャックに繋ぐ途中に接続するようにします。


このとき、「1着のみ=モード切替が接続するとき、順位切替ボタンは不要なので切断」「3着まで=モード切替が切断するとき、順位切替ボタンは使用するので接続」と、2回路のon/offが逆になることに留意してください。

(上で例示したトグルスイッチの場合、例えば真ん中と左に線を繋いだ場合、右にトグルを倒すとon、左に倒した場合offという挙動になりますので、それぞれの回路は「真ん中と左」「真ん中と右」といった具合にコードを繋ぐことになります)


もっとも、2つに分けて使うことを考えるようなら、○×判定ボックスも2つ作っておくのが無難な気もしますが…。


【2019/08/04追記】 【2019/10/27訂正】
「早押し機本体」と「○×判定ボックス」が「RCA(赤白)」と本稿の「ステレオ」というように規格が異なる場合、このような変換ケーブルや変換コネクタ(下の写真の緑丸囲い部分)を使用することで、作り直したりせずに接続は可能になります。(下の写真参照)。

ただし、本体側の接続において、リセット/順位切替の双方とも、ピン(センター)が「信号」、リング(外側)が「グラウンド」に繋がっていることが条件です。
ピンヘッダーを使用している場合は差し替えが可能ですが…。
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また、変換コネクタの方も、赤と白、つまり音声で言うところの右と左がちゃんと区別されるものでないとおかしな挙動になることに注意してください。
(ステレオ3.5mmをRCA左右(赤白)に分けるものならokですが、モノラルを単純に分配するようなコネクタではダメだということです)